旅とか、食や勉強のメモ。

ファームトラベラーの食ログ。

挫折

 

オーストラリアの話に入る。ニュージーランドが終わったわけではないです。

 

オーストラリアのシドニーからウルルに行こうとしていた。無謀にもヒッチハイクで。僕は今までの経験上絶対いけると思っていた。

片道約2800km。北海道から沖縄までの距離。これを往復する。


ヒッチハイクを開始して20分。1人の男性が乗せてくれた。案外いけるじゃんと思いつつ話をしていった。


ここで1つびっくりしたことは彼がウルルを知らないことだ。オーストラリア1『有名な場所じゃないのか』。日本でいう富士山みたいなその国の人なら誰でも知っている石じゃないのか。
彼は車を停めてケータイで調べた。『あー、これね。えっこれめっちゃ遠いやん』。
僕 『せやで。めっちゃ綺麗じゃないですか』。
彼 『待て待て。この距離はやめとけ。危なすぎる。あかん、作戦会議や』と言って彼はシドニーのシティに引き返したのだ。


嘘やん、ヒッチハイクするのに2時間くらい歩いてシティ離れたのに戻ってきた。


ツアー会社に来た。

ツアーの人と彼で説得が始まった。地図を持ってシドニーからウルルまでを指差し、『ここからここ』。絶対危ない。メルボルンやアデレートならわかるけど。シドニーからなんて道ないよ。


ツアーやバス、飛行機を勧められた。そんなお金ないからヒッチハイクで行くよって言い続けた。
1回ウルル諦めようと言われ続けた。東海岸の魅力はあると。


シドニーから北に上がればゴールドコーストブリスベン、サンシャインコースト、ケアンズがある。交通も発達してる。


ウルルは地球のへそと言われている。それを見ずオーストラリアを楽しめるのかって心の中に思い。でも行きたいんだよって伝え続けた。


そうすると彼が移動代は俺が出してやる。東海岸で行きたいとこ決めろ!俺のおすすめはゴールドコーストブリスベンだ。君は楽しめる。


『どうだ?』
『えっ‼︎マジっすか。なんで出してくれるの?』
『君を危険に犯したくない。オーストラリアを楽しんでもらいたいからだ』。


なんて優しい人なんだ。

 

ウルルに行こうと思ったのも無知な知識から始まったものだ。ウルルに行こうと思ったのも5日前のこと。急に行きたい衝動に駆られて。
ウルルに行くことだけが目的じゃない。


少し悔いはあったけどゴールドコーストブリスベンに行くことにした。


時間が進みオーストラリア離れる2日前の今ではこの選択が最高だったと感じている。何よりこんな出会いや出来事があるだろうか。

 

ここで終わりじゃなく、彼の優しさはここからさらに爆発します。続きは次回で!

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シドニーで1番好きな場所。メインストリート。