旅とか、食や勉強のメモ。

ファームトラベラーの食ログ。

バスキング

オートラリアで物価の高いことに驚いた。日本より少し低いとばかり思っていたがそうではなかった。


1.3倍ほど高かった。数日旅をする中でオーストラリアでの予算がオーバーしそうになった。


シドニーでは1食13ドル(1300円弱)でご飯を食べていたがそれをやるとそこが来てしまうと思った。
1日で1.5ドル(140円くらい)で過ごすようになった。移動でヒッチハイクをしていたのでたまにご飯を頂いたりもした。
4日ほど経ってヒッチハイクで移動するのもやめてブリスベンの中心部で過ごすことにした。正直、ヒッチハイクで内陸に入りたかったのだが慣れない言語だとすごい疲れてしまい一度やりたくなってしまった。


6日後に農家さんのところに行くのでそれまで街でどう過ごすかを考えた。
観光もしたいわけでもなくただ生きる事を目標にしていた。
お金がなかったらホステルにも泊まれないし、ご飯も食べられない。


お金を稼ぐことにした。


海外だとバスキングと言って路上で稼ぐ方法をよく見る。以前から自分ならできるんじゃないかと思っていた。


いざ、やろうとしたらやれなかったけど。
今回はやらないと死んでしまう気持ちだった。音楽をかけてダンスでもしようと思った。しかしそんな勇気出なかった。
僕は写真をよく撮っている。日本で旅行に行った時の綺麗な風景がオーストラリアで受けるんじゃないかと思った。
すぐに写真を印刷しに行った。オフィスワーク(Office work)で簡単に写真を作って路上に行った。


ブリスベンはバスキングすると罰金を課される法律があった。どこかわからなかった。とりあえず他の人がやってるところが安全だと思って少し離れたところで行った。
後から知ったがメインストリートと人工ビーチ周辺はダメだそう。証明書を発行したらできるそう。

 

という事でダンボールに "日本の写真売ってます。1枚1ドル(95円くらい)"と書いた。
始めて1時間は売れなかった。
冷ややかな目線が心を突き刺した。今すぐ辞めたい気持ちもあったけどここでやめると生活できない。生きるためだと踏ん張っていた。


30分後。


買ってくれる人がいた。しかも3枚も。1人買ってくれる事で冷ややかな目線も気にならなくなった。何百人がそんな目で見ようと1人の人が買ってくれたという仲間ができたような気持ちができたからだ。そこから何人か買ってくれた。

 

次の日も同じ場所で行った。
1日目に日本人の方が話しかけてくれた。
ダンボールだとホームレスに見えちゃうから印象が悪い。B4のノートを広げて書くといいと思う。綺麗だと写真販売がメインに見える。と伝えてくれた。

次の朝一で買いに行ってその通りにした。
10時前から販売を開始した。3枚ほど売れた。昼の時間帯の12時間からよく売れるようになった。昼時は会社マンがランチを買うため外に出てくる。13時までゴルデンタイムに入っていた。1日の稼ぎをこの時間で手に取れた。いい人がいて。10ドルくれた人もいた。

 

 

お金が底をつきそうになった。生きなきゃならないと思ったから始めたこと。バスキングなんてできやしないと考えていたことも今では違う。
しかも優しい人に恵まれていた。僕はいい場所でバスキングをした。新しい自分も見れた。
最高の経験ができた。

 


行なったまち

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バスキングを行なったブリスベンのシンボル。最近、これのシンボル流行りだよね。

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ブリスベンには教会のような建物が多い。